創作とコラムを発信するブログ

2022年6月29日水曜日

蘇後路苦(すごろく)

event_note6月 29, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
 戻ってみたり行ってみたり前に進むことがない僕の駒みんなみんな早く上がっていく僕を差し置いてじゃあねバイバイ先に帰るみんな僕は双六版と二人ぼっちサイコロを振る始めからやり直し3歩進んだ2歩戻される悔しいから自棄になってまた振るけど上手くは行かない恨んでみたり嘆いてみたり気付いたら自分ばっかり馬鹿みたいだ匙を投げたでも諦められなくてまた振り直す人生ゲームなら楽だったかないっそ遊ばなければ良かったそれでもサイコロを手放さない次は上手く行くと思いたいからサイコロを持つのは僕振るのも僕必死で...

塩辛さとほろ苦いビターチョコ

event_note6月 29, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
  「いらっしゃいませ! 」 茶髪の長い髪の子が、元気よく声を出している。 とても小さくて整った鼻と色白の肌はまるでおとぎ話にでも出てきそうな雰囲気だ。 入ってくる客もさぞかし気持ちがいいだろう。 雰囲気は高校生だけど、多分、髪を染めている時点で大学生の可能性が高い。 そんな分析を朝からやっているくらいに僕の脳みそは暇を持て余していた。 ここは高校の近くにあるコンビニである。 ここでこ...

2022年6月27日月曜日

初詣

event_note6月 27, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
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2022年6月22日水曜日

【第一回】夏目漱石から見る「鬱」は自分探しの旅のはじまり

event_note6月 22, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
1 夏目漱石とは?今回は、夏目漱石を紹介していこうと思います。みなさんは夏目漱石というと「吾輩は猫である」のイメージが強いのかなと思います。偏屈な作家とその日常を猫目線で見るという一風変わったその作品は明治を代表する文学の一つですね。甘いものが好きな私は、作中の先生がジャムをスプーンで舐めていると必ず家内に怒られるという話を読んで同じことをよくやりがちなので笑ってしまいました。他にも「こころ」や「坊っちゃん」など様々な文学作品を遺した偉大な作家である夏目漱石ですが、文豪として活躍する以前には暗い過去がありました。そんな夏目漱石が残した言葉にこのような言葉があります。2夏目漱石が遺した言葉「ああ、ここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!」3精神が病んだ過去彼はなぜ、そのような言葉を残したのでしょうか?漱石は、常に「空虚」な心の内を抱え、ずっと己が何者なのかに悩んでいました。当時としては有名な学校を卒業し、教師という仕事に就くも、その仕事に対してやる気を持てなかったようです。常に彼の中には今の自分でいいのかという悩みがありました。そんな彼は、英語を研究するために、イギリスへの留学を命じられます。漱石は留学のためイギリスを赴くも、さらにそこで日本人と欧米人のギャップを肌身で感じ、心が病んでしまいます。留学先で観光をするわけでも、仲間を作るわけでもなくただただ英語文学の研究に没頭して邁進するあまり、彼はついに精神疾患を発症してしまいます。その後、留学を終えて帰国した彼は以前と同じく教鞭に立つも、精神状態は安定しないことばかり。つい学生への叱責なども増えてしまっていたそうです。そんなある日、ある事件が起こってしまいます。漱石に叱責された学生の一人が入水自殺してしまうのです。漱石としてはカオスな心のうちをさらに闇へと突き落としてしまうような現状だったと思います。そんな精神状態が最悪な時、正岡子規の弟子である高浜虚子から療養として文学を勧められます。初めて書いた小説が文豪への道を開きます。そこで生まれたのが処女作、「吾輩は猫である」だそうです。それから彼は文学に没頭して、今でも有名な小説として残る作品を数多く執筆していきました。漱石は、文学と出会ったことでこう表現しています。「ああ、ここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!」漱石は文学を作ることでやっと自分の道というものを見つけたようです。4夏目漱石の人生が遺したもの夏目漱石は精神衰弱や胃病に苦しめられて生涯を閉じました。夏目漱石が抱える「鬱」とはなんだったのか?それは病気というよりも、「本当の自分とは?」という問いかけを加速させるブレーキ装置だったのかなと考えています。現在では「効率化」や「計画的」「生産性」が求められていく時代です。ひたむきにその目標に向かっていく努力は大切ですが、それを強いて自分の生きている目的から離れてしまうのはかえって個人として良くないことなのかもしれません。人生は短いけれども、長いものです。だからこそ、自分探しというものをやめてはいけないと感じます。そこで何に向き合い、何を感じ、何をしたのか。その一つ一つの積み重ねが人生です。大人になろうとも、老人になろうとも真の自分自身を探究し、発見しようと努められる人が素晴らしい人なのではないかなと僕自身は思ってます。5夏目漱石と言葉人間にとって表現をするというのは必要なことです。息抜きには、休息と運動と芸術活動の3つが揃ってこそ自分を回復できるともいいます。なかなか仕事にするということは難しくても、文章を書く、絵を描く、楽器を演奏する、歌を歌うなどいろいろな芸術の中に自分を見出していくのも大事なことです。人生にちょっと退屈や行き詰まりを感じたら、今のあなたは、自分らしいあなたではないのかもしれません。そんな時は漱石のいう「進むべき道」を探すことをしてみてはいかがでしょうか? ...

優しさの花

event_note6月 22, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
僕の悲しみよ積もり積もれ僕の苦しみよ積もり積もれそうしたら暗雲がたちこめて雷が鳴り響き雨が降り出して傷だらけの大地に降り注ぐそこに僕は優しさの種を植える僕の悲しみよ育て育て僕の苦しみよ育て育てそうしたら傷口に根を張って水を吸い取り大きく強く葉や茎は伸びるそしていつか優しさの花が咲くそれが僕の人生だったらきっと美しいだろうそうなれるように歩いている今この時をこ...

2022年6月16日木曜日

想像

event_note6月 16, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
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夜を泳ぐ黒猫(詩)

event_note6月 16, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
私は猫夜を泳ぐ昼間のさばる人間どもは夜の魔法にかけられて居なくなるから静かな夜に私は繰り出すニャーニャーニャーと歌おうが道路をスィーっと渡ろうが何にも縛られることはない自由に夜を泳ぐ私の夜の海身体は黒いから闇に紛れてさらに良い誰も居ない夜ならばクロールだってバタフライだってなんでもできるなんだって寂しくなんてないんだよ街灯の蛍だっているお月様だってお星様だっている悲しくなんてない夜の海は私に優しいから夜は私に何も言わない誰も何も言わないただ静かに優しく包んでくれる優しいあなただから私はあなたが...

2022年6月7日火曜日

伸びてゆけ! タンポポ

event_note6月 07, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
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月うさぎは僕らの中に

event_note6月 07, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
外は眩しいくらいに日の光が反射している。  そのくせ、私はこの暗いカフェの中でひっそりとコーヒーがくるのを待っていた。 カバンに入っているPCやスケジュール帳なども開こうとせず、ただ窓から外の光を伺い、 そして店内へと視線を移してはまた窓の光に視線を戻す。 私の目には、その光は眩しかった。  さらに、店内に目を戻すこともまた私の目には眩しかった。 今年の春に目指していた大学を卒業するも、世間は私に冷たかった。今も仕事先を探して...

2022年6月6日月曜日

覚えていますか? 環境問題に大事な3R

     今回は、勉強記事として3Rについての話をしたいと思います。みなさんは、学校や職場などの環境問題について勉強した際に3Rという言葉を一度でも聞いたことがあると思います。今では3Rではなく、4R、5Rとより以前より多くのRが提唱されていることをご存知ですか?環境問題を改善するには、これからの10年が正念場だと言われています。たった10年で今までの暮らしを続けることが難しくなる。そんな事実を急には実感しづらいとは思いますが、以前はこんなに一気に変わるような気候じゃなかったのに? などと思うことが日に日に増えている気がします。そうなると、もしかしたら地球に住むことが厳しい未来もありうるのかなと感じてしまいますね。それでは私たちはどんなことに気をつけていけば良いのでしょうか?気をつけていけば良いことを3Rでこの記事でもう一度、振り返ろうと思います。いや、そんなのばっちり?まあ、そんなこと言わずにお付き合い願えれば幸いです。 3Rとは? ・リデュース(Reduce)→減らす物を大切に使ってゴミを減らす考えです。一例としては、現在は、だいぶ浸透してきましたが、マイバックを持参することがまず一つに挙げられます。1000円〜1500円ほどでチャックがついているトートバックが売られていたり、円形のストラップに折りたたんで持ち運べるものなど、現在はかなり便利なグッズが出ています!僕のおすすめを二点、貼らせていただきますね! リンク ...

2022年6月5日日曜日

真夜中に踊るコスモス

event_note6月 05, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
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長編小説 在明の未来(ありあけのみらい)

【はじめに】 「在明の未来(ありあけのみらい)」僕 調宮知博が書いた長編小説です。この作品のジャンルは、何か?作者としては、ハートフルヒューマンドラマだと考えています。昨今は、「自殺」についてや「子供への虐待死」など様々な本当は救えるはずだった、または死ななくてもよかった命が消えゆく事件がたくさんありますよね。そのニュースを聞くたびに「生きる」って何なのかな?「生と死」ってなんなのかな?とかいろいろ考えさせられます。その中で社会全体は、大昔ほどに「生まれてくることへの喜び」とか「生きている実感」など「生きる」ことへの価値観が薄れていく、まるで空気をどんどん抜かれていく部屋の中にいるみたいな息苦しさを感じることが多々あります。その中で生きるとは何か?今の僕なりの答えをこの作品で投影できたらと思い、書き上げました。【あらすじ】産むはずではなかった子供。ある女性は、望まない妊娠から一人の女児を出産した。捨て去りたかった命。しかし、彼女はその子を見捨てることはできなかった……時は経ち、18歳の雨宮未来は、唯一の家族である祖父が他界。一人ぼっちとなってしまう。その悲しみにくれる未来の前に、養子縁組に関する仕事をしている女性、山崎晴子が現れる。「あなたはお爺さんと先に亡くなったお婆さんのお子さんではありません」少女は家族が隠していた事実を知る。祖父母との思い出、親戚、部活の仲間、再会した旧友……様々な人たちの関わりや想いの中で迷いながらも、過去と向き合うことを決める未来。過去と向き合ったことで未来が知ったこと、見つけたこととは?自身の出生と託された想いの数々に向き合うハートフルヒューマンドラマ。【みどころ】・主人公 未来(みらい)の葛藤と仲間たちに支えられながら見つける自分自身への問いと答えはいろいろな人に通じるものがあると思います。・この作品が「生きる」とは何かと悩んでいる方の励みになれば幸いです。  ...

2022年6月1日水曜日

中編小説 一日千秋 〜あなたをずっと待ってました〜

event_note6月 01, 2022 editBy 調宮知博 forumNo comments
【はじめに】「一日千秋〜あなたをずっと待ってました〜」は僕 調宮知博で書いた中編小説です。この小説は恋愛や青春をテーマにした小説でピュアなストーリー展開となっています。僕がこの小説を書くきっかけになったのは大阪で2018年に起こった大阪府北部地震でした。地震発生時、劣化していた小学校のコンクリートの壁が倒れてきたことで亡くなった一人の女の子がいました。繰り返されるニュースの中で、あの時間、あの場所にいなければその子の運命は大きく変わっていたのだと思うとすごく胸が苦しくなったことを覚えてい...
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