【はじめに】
「一日千秋〜あなたをずっと待ってました〜」は僕 調宮知博で書いた中編小説です。
この小説は恋愛や青春をテーマにした小説でピュアなストーリー展開となっています。
僕がこの小説を書くきっかけになったのは大阪で2018年に起こった大阪府北部地震でした。地震発生時、劣化していた小学校のコンクリートの壁が倒れてきたことで亡くなった一人の女の子がいました。繰り返されるニュースの中で、あの時間、あの場所にいなければその子の運命は大きく変わっていたのだと思うとすごく胸が苦しくなったことを覚えています。
僕とその出来事については、全くと言っていいほど、関わりはありません。それでも心に深く刻まれた出来事でした。その中で今ある時間と目の前の人に会えている事実はかけがえのないものなのだとこの小説を読むことで改めて思ってもらえたら幸いです。
【あらすじ】
高校二年生の大桐 縁(だいどう えにし)は、十五年前に起こった東部大震災の時に負った額の傷が原因で、幽霊が見える体質になった。
体質を周囲の友達や家族に隠しながら日々を過ごしていたある日、高校の教室で独りの女の子に出会う。その女の子は、見覚えのない生徒だった。誰かと訝しむ縁だが、彼女は忽然(こつぜん)と姿を消してしまう。
それからしばらくして放課後に女の子と会う縁はそこで彼女が幽霊だという事実に気づく。
幽霊の女の子(本庄 璃子)は誰かを教室で待っているようだ。
果たしてその誰かとは?十五年の時を経て叶う青春恋愛ストーリー。
【みどころ】
・大阪府北部地震で亡くなった小学生の女の子の不運がどうしても忘れられず、その想いを小説に書きたいと思い、書いた小説です。
・キャラクターの話やストーリーの展開など面白い展開や泣ける展開にもなっているのでぜひいろいろな場面を楽しんでもらえたらと思います。
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